このHP筆者自身の話ですが、少年野球指導にあたり己の乏しい野球経験を補うため、いろんな方の指導を見たり聞いたり、そして野球関係や運動についての様々な本を読みました。

その結果感じたことは、いわゆる野球指導書の多くは野球をやってきた人によって「こうやりましょう」「こうします」というようなものが指導として書かれていることが多いようです。

しかし筆者が求めていたのは「なぜそうしなければならないのか」そして「そうできない時はどうすればいいのか」ということでした。指導者に指導される子供たちも、同じようなことを求めているのではないかなと思います。(ただしこうした質問を口に出せる子は少ないですけど)


 最近は本当に多くの指導方法や練習方法があり、「私の考えた新指導方法」「有名野球部の練習」などと、様々な本やメディアで紹介されています。あまりにも多くの方法が登場し、中にはトレーニングオタクに陥ってしまったり、プロ野球で言ってたことや本で見たことを、本来の中身を理解せずに子供たちに押しつける指導者もいます。また子どもに理解できないことを延々と語り、子どもをかえって混乱させている困った指導者もいます。特に大人が出来て子どもに出来ないことがあることや、子ども時代にやっておきたいことを理解せずに指導する間違いが現場ではよく行われています。


 筆者が思うに、少年野球の指導者は多角的にモノを見る必要があります。それは子どもが千差万別だからです。ある子どもに一つの事を教えるにも、Aの教え方とBの教え方のどちらでアプローチした方がその子にとっていいのか検討します。例えばバッティングで「全員に全く同じ理想のフォームをさせる」なんて無理なことだし、それは伸びるかもしれない個性を殺すことにもなります。

また多角的に見ることは、指導者が自らの方法論を確認したり、進歩させるためにも必要なことです。運動力学やトレーニング方法は日々進歩しています。ある最新の方法論もいつかは間違いが指摘される日がくるかもしれません。


 以下に紹介するのは、筆者が参考にして、勉強になった指導書や書籍の一部です。※印は筆者の個人的な見解による内容紹介です。

ぜひ指導者の方々には、いろんな理論や指導法を知っていただき、子供たちのために自らの指導技量を高めて欲しいと思います。

スポーツは「良い子」を育てるか:永井洋一/生活人新書

少年スポーツ ダメな指導者バカな親:永井洋一/合同出版

 ※2冊共に、少年野球の技術ではなく、考え方や関わり方の問題点があげられています。

  スポーツに関わる指導者や親など大人に真剣に考えてほしいことばかりです。


ベースボール基本の「き」:清水隆一/ベースボールマガジン社

 ※投げる・捕る・打つを極限までシンプルに、基本の中の基本をわかりやすく紹介。

  またコーチングについての話は非常に勉強になります。

聞き上手が人を動かす:清水隆一/ベースボールマガジン社新書

 ※元社会人野球の監督によるコーチング理論。様々な分野での上に立つ人に役立つ内容です。

  野球指導の現場で得た具体的なコーチング理論は、少年野球でも理想の指導といえます。

結果が出せる!コーチングのき・ほ・ん:高畑好秀/山海堂

 ※勝つコーチと負けるコーチという切り口で、コーチングの考え方をわかりやすく紹介。

  指導者は自分をあてはめていくとコーチングの悪い点に気づくかも。

子どもは「話し方」で9割変わる:福田 健/経済界

 ※野球の本ではありませんが、少年野球のコーチングに役立つ「話し方」のコツが勉強できます。



立花龍司のメジャー流少年野球コーチング[小学生編]:立花龍司/高橋書店

立花龍司のメジャー流少年野球コーチング[中学生編]:立花龍司/高橋書店

 ※コンディショニングの第一人者による分かりやすく充実した内容。

  少年野球コーチングに必要なコンディショニング知識が全般にわたって紹介されています。

  他にも著作物多数有り。

バッティングの正体:手塚一志/ベースボールマガジン社

ピッチングの正体:手塚一志/ベースボールマガジン社

ジャイロボール:手塚一志/ベースボールマガジン社

手塚一志の上達道場【バッティングの巻】:手塚一志/ベースボールマガジン社

 ※ジャイロボールで有名な筆者ですが、体のメカニズムから正しい体の使い方を

  解き明かしています。コンディショニングの観点からも非常に勉強になります。ピッチング編もあります。

  他にも著作物多数有り。


少年野球 体づくりの虎の巻:松尾知之・他/ベースボールマガジン社

 ※少年野球に役立つ様々トレーニングをはじめコーチング及びコンディショニングに関する知識がいっぱい載っています。

スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと:小田伸午/大修館書店

野球選手なら知っておきたい「からだ」のこと【投球・送球編】 土橋恵秀・他 大修館書店  

 ※【打撃編】もあります。からだのメカニズムから正しい体の動かし方を紹介しています。

  少年野球の指導で子供たちが理解する事は難しいかもしれませんが、コーチにとっては知っておくと役立つことが

  載っています。

「奇跡」のトレーニング 小山裕史 講談社

 ※初動負荷理論が体の使い方の常識を変えてくれます。全てを理解して実践することは難しいかもしれませんが、

  興味あふれる内容です。おそらくイチローが今も実践しているのでは?(憶測です)

  著者によるもっと本格的な初動負荷理論の本も出ています。

野球肩・ひじ・腰を治す:石橋秀幸・大西祥平/西東社

 ※実際にこの本を読んで治療することは簡単ではありませんが、コンディショニングの観点から知っておいた方が

  よいことがたくさん載っています。ストレッチやトレーニングの参考にもなります。


うまくなる!野球 新日本石油野球部 西東社

 ※高校生から大人向けかもしれませんが、技術的な基本は非常に分かりやすく紹介されています。

  どちらかといえば日本的な野球指導といえるかもしれません。

大リーガーを育てるジュニア野球レッスンDVD付:マーティ・レーン/主婦と生活社 

 ※野球の楽しさを教えようとするメジャー流のコーチングに触れられます。

「ホント(常識)のウソ」の野球論:小野 平/MCプレス

 ※高校野球の監督による監督術や、現場経験から導き出された野球指導用語の解説が紹介されています。

野球のメンタルトレーニング:高畑好秀/池田書店

 ※少年野球ではあまり行われない専門的なメンタルトレーニングを紹介しています。

  「メンタルとは根性だ」と思っている人には別世界です。


甲子園への遺言~伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯:門田隆将/講談社

 ※野球人の人生、プロ野球コーチの役割を垣間見られることはもちろん、人間性、生き方など心に響く一冊です。


少年スポーツ体のつくり方:立花龍司/西東社

小・中学生のための走り方バイブルDVD付:伊東浩司・他/カンゼン

2時間で足が速くなる!:川本和久/ダイヤモンド社

 ※3冊とも少年野球のコンディショニングに役立つトレーニングがいっぱい紹介されています。

  少年野球ではランニングについて疎かに成り気味と思われます。ただ走ればいいのではなく“いい走り”を、

  そしてただ野球をするのではなく“いい体の使い方でいい動き”を指導して欲しいです。

  なぜなら子供たちは一生野球だけをするわけではないのです。




【インターネットで見られるコーチングに役立つ野球サイト】


MFT.jp(http://mft.jp/) 

 ※日米元プロによる、上達のためのノウハウや野球の練習方法などを紹介するサイトです。

少年野球専門ドットコム(http://www.syounenyakyuu-senmon.com/)

 ※少年野球のコンディショニングについて総合的に紹介されています。中でも「コーチングのい・ろ・は」は必見です。

  M'z Conditioning Network(http://www5d.biglobe.ne.jp/~mzcn/bc-program.html)も同様の内容です。

立花龍司のオンラインコーチング

 (http://nike.jp/baseball/onlinecoaching/index.html)

 ※動画で様々なトレーニングやフォームの矯正法などが紹介されています。